保険のこと

経済って意外とシンプルなんです。

『経済』と聞くと反射的に “難しい” と感じる方も多いのではないでしょうか?

『それって専門家が難しい数式とか統計学とか駆使して取り組む分野でしょ!』
なんて声まで聞こえてきそうです。

でも大丈夫。
経済って意外と簡単なんです。

いくつかの誤解を解消して、ちょっとした法則がわかると、
思いの外すんなりと経済のことが理解できるようになります。

ミクロとマクロ

経済学にはミクロ経済学とマクロ経済学が存在します。

カタカナ用語が出てくると“ほら難しい”と思われるかもしれませんが、
何の事はない、ミクロ経済は要するに家計等の事。

つまりお財布の中身とか、コンビニのお買い物とか、給与の振込とか、
私達個人、あるいはAさんの家庭、B社の会計等、それぞれの経済活動、単体についてです。

それに対してマクロ経済はミクロの集合体、つまり国全体の経済の様子についてだとご理解ください。

ミクロの世界では正しい行動が

ミクロとマクロの違い、ここに注目するとデフレ脱却の難しさが理解しやすくなります。

実はミクロの世界で正しいと思われる行動が、マクロの世界に歪みをもたらすことが度々起こります。

例えば私達は景気が悪いと感じると財布の紐が固くなります。
これは私達にとって当たり前の、正しい行動でしょう。

しかし個人個人が節約すると、お買い物やレジャーにお金がまわらず、企業経営に悪影響を及ぼします。

企業は生き残りをかけて人件費やそのた費用を節約します。
場合によっては人員整理を行うこともあるわけです。

更に不安を感じる私たちは無駄遣いを極力さけ、貯蓄へ回すことに。

そのことで経済は更に縮小、益々企業経営は圧迫されてしまいます。
安い人件費を求めて海外に工場を移す企業も少しずつ増え、失業率の上昇を招きます。
そして益々不況は深刻さを増すことになるのです。

景気が良かったときは高い金利でローンを組んでまでお金を使った人々が、
景気が悪いと低い金利のローンに見向きもせず、現金が貯まるまでお買い物を我慢する。

こうして不況は負のスパイラルを巻き起こします。

ミクロの世界では、一人一人が『景気が悪いから節約』する、
という正しい行動をしているだけなのですが、
マクロの世界、国全体の経済はデフレ不況へと突入してしまいます。

デフレの世界では企業も企業努力によって値下げ競争が巻き起こり、
これもまたデフレを加速させてしまうのです。

解決策は

このように個人も企業も節約すると、

節約 → 不況 → もっと節約 → もっと不況 → 更に節約 → 更に不況

と、このようにデフレ・スパイラルに陥ります。
個人や企業など、ミクロの世界で私達が努力すればするほど、事態はあっかしてしまう。

これを解消するには政府の役割が重要になってきます。
その役割って、意外とシンプルなんですよ。

その役割を次回、解説いたします。

吉田 太志

コラム執筆者プロフィール

本社 吉田 太志